日本一多い犯罪"万引き"
ブログコンセプト
このブログは万引きの被害で困っている人たちのお役に立ちたい、少しでも多くの人に万引きの実態を知ってほしいという思いから生まれました。
当ブログがきっかけで、万引きの被害が少しでも減ってくれることを期待しています。
※当ブログは犯罪の防止・抑止のための情報発信を目的としております。悪用し犯罪行為をした場合、いかなる理由があっても法律によって罰せられます。
【目 次】
自己紹介
まずは簡単に自己紹介をさせてください。
はじめまして、万引きGメン對馬と申します。
わたしは万引き犯を捕まえる仕事、通称『万引きGメン』として日々、万引き犯と戦っています。キャリア5年半、捕まえた犯人は350人以上になります。主に東京・神奈川エリアの商業施設を中心に活動をさせていただいております。
某大手IT企業の防犯システム開発コンサルティング業務にも携わっていました。
過去に捕まえた万引き犯たちは、実に様々でした。
無職、生活保護、派遣社員、フリーター、学生、主婦、教師、塾講師、保育士、役人、外国人(ベトナム、中国、カナダ人)、生活困窮者、転売目的、ゲーム感覚、親や学校への不満、病気(窃盗症)etc
しかし、生活が苦しく万引きをしている人は体感2割程度しかいないのが実状です。内引き(従業員、アルバイトなどの内部不正)、値札の貼り替え(詐欺行為)、盗撮や痴漢などの被害も多いです。女性の敵は断じて許しません!
万引きとは?
知っているようで意外と知らない万引きについて簡潔に説明します。
万引きとは、客のふりをして店の商品を盗むことです。軽い犯罪だという認識の人が多いのではないでしょうか?
そんなことはありません!!刑法235条に該当する窃盗罪であり
「10年以下の懲役または50万円以下の罰金」
かなり重い罪なんですよ!
子供からお年寄りまで誰でも簡単に手を染められる犯罪の入り口…一番身近で起こりうる犯罪でしょう。
警察が大々的に呼びかけている振り込め詐欺ですが、年間の被害額は390億円です。実はこの振り込め詐欺、万引きの約10分の1の被害しかありません。では万引きの被害額はというと・・・全国で年間約4600億円、1日あたり約12億6000万円と、かなり深刻な問題となっているんです。分かっているだけでもこれだけの被害ということは、実際はこの2倍~3倍以上はあると考えてもいいでしょう。
万引きの件数
上記データのとおり年々、全体数は減少傾向にありますね。このまま被害が少なくなってくれると嬉しいです(万引きGメンとしては食べていけなくなりますが)
男性と女性では前者の方が多く、犯罪に対する罪悪感が男性よりも女性のほうが強いのが理由だと言われています。女性は嘘をつくのが上手いですけどね(笑)
世代別ですと、一昔前と比べて青少年の万引きは減っていますが、少子高齢化の影響で老人による万引き被害が増えているのが現状です。
捕まえた老人に話を聞くと
「生活が苦しい」
「さみしい」
このような人が多いのですが、生活環境を変えなければ万引きを繰り返してしまうことになるので、根本から見直すしか方法はありません。それには家族の協力が不可欠なのです・・・
万引き被害の多い商品
- 食品(おにぎり、弁当など)
- 化粧品
- 酒
- 工具
- 書籍
- CD、DVD
- ホビー
- ブランド衣類
業種によって異なりますが、生活に欠かせない食品・需要が高く転売しやすいフィギュア・小さくて高価な化粧品などが万引きされやすいです。ちなみに、わたしの指名現場(リサイクルショップ)では転売目的による万引きが圧倒的に多いです。
クレプトマニア(窃盗症)とは?
万引き行為時の緊張感と成功時の満足感が目的になっていることで「窃盗のための窃盗」といわれています。他者に被害をもたらす病気のため、周囲から同情が得られにくい病です。
誰かが衝動を監視するように見続けてあげるのも不可能であり、常習性から心を寄せてきた親族も諦めて縁を切られることも多いと聞きます。
摂食障害との関連性が指摘されており、1996年の研究では摂食障害の患者の12~24%が万引きを繰り返してしまうとのことです。
このように、病気が理由で万引きをしてしまう人もいます(※だからと言って万引きが許される訳ではないです)
捕まえた人に話を聞くと、頭では悪いことだと解っていても身体が勝手に動いてしまっているとのこと。そもそも病気だと自覚していない人も多いですが・・・
周囲の理解と協力、そして病院に通いながら根気強く治療するのがいいでしょう。
まとめ
- 生活が苦しくて万引きに手を染めているのは体感2割程度である。
- 万引きは刑法235条の窃盗罪であり、10年以下の懲役または50万円以下の罰金と重い罪である。
- 万引きは振り込め詐欺の約10倍の被害があり、老人による犯行が増えている。
- 万引きされやすい商品は、食品や高単価なモノである。
- クレプトマニア(窃盗症)で万引きを止められない人も多い。
いかがでしたでしょうか?万引きについての知識アップ間違いなしですね(笑)
今後のブログ内容
- 万引き犯の逮捕実録
- 万引きの手口を紹介
- 万引き被害を減らすための主な対策など
上記ついて記載していきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。